この記事の結論
ロレックスのリューズが閉まらないときは、リューズをケースに押し込みながら、時計回りに最後までねじ込むのが基本です。ロレックスの取扱説明書でも、この閉め方が案内されています。押し込みながら回しても根元まで閉まらないときは、無理に回さず、水に近づけずに、点検に出してください。
ねじ込み式リューズの正しい閉め方
閉めるときは「押し込みながら、時計回り」です。ロレックスの取扱説明書(オイスター パーペチュアル、サブマリーナー)では、リューズの操作は次のように案内されています。
リューズの位置(オイスター パーペチュアルの例)
| リューズの位置 | 状態 | できること |
|---|---|---|
| 位置0 | リューズが十分にねじ込まれている状態 | 防水性能が保証されるのはこの位置 |
| 位置1 | ねじを緩めた状態 | 時計回りに回すとぜんまいが巻ける(逆回りでは巻けない) |
| 位置2 | 1段引き出した状態 | 時刻を合わせる(秒針が止まる) |
※日付表示のあるモデルなど、リューズの位置の数や役割はモデルによって違います。お手持ちのモデルの取扱説明書で確認してください。取扱説明書は rolex.com でモデルごとに公開されています。
時刻を合わせた後の閉め方
- リューズを位置1まで戻す
時刻合わせ(位置2)の後は、リューズを押して、引き出す前の位置1まで戻します。 - ケースに押し込みながら、時計回りに回す
リューズをケースの方向へ押しつけたまま、時計回りに回します。 - 最後までねじ込む
ロレックスは「最後までねじ込んでください」と案内しています。止まるところまで回したら終わりです。 - 水中では操作しない
ロレックスは、水中でリューズを操作しないよう明記しています。
緩めるとき
ねじ込まれたリューズは、反時計回りに回すと緩みます。緩めた状態(位置1)で巻き上げ、引き出して(位置2)時刻を合わせます。
閉まらない主な原因
閉まらない原因は、大きく「操作のしかた」と「部品の不具合」に分かれます。下の表の上の行(操作)から順に確かめてください。部品の不具合かどうかは、外から見ただけでは分かりません。最終的な判断は修理店の診断になります。
| 症状 | 考えられること | 自分でできること |
|---|---|---|
| 回しても締まっていかず、空回りしているように感じる | 押し込みが足りず、ねじがかみ合っていない可能性。位置1で時計回りに回すと、ねじが締まらずにぜんまいを巻くだけになる | リューズをケースにしっかり押しつけたまま、時計回りに回し直す |
| 時刻合わせの後、閉めようとしても入らない | リューズが位置2(引き出した状態)のままの可能性 | 位置1まで押し戻してから、押し込みながら回す |
| 途中で引っかかって止まる・急に固くなる | ねじが斜めに入っている可能性。ねじ部に汚れや異物がはさまっている可能性 | 力を入れずに、いったん反時計回りに戻す。まっすぐ押し当てて、もう一度やり直す(取扱説明書の締め方・緩め方を、最初からやり直す方法です) |
| 何度やり直しても根元まで入らない・前より浮いて見える | ねじ山や、リューズを受ける筒(チューブ)がすり減ったり変形したりしている可能性 | それ以上回さず、水に近づけずに点検に出す |
| 落とした・ぶつけた後から閉まらない | 衝撃でリューズやチューブが変形した可能性 | 無理に閉めず、点検に出す |
| リューズがぐらつく・引き出したまま戻らない | リューズやチューブ、時計の中の部品の不具合の可能性 | 操作を続けず、点検に出す |
やってはいけないこと
- 力まかせに回す
ねじが斜めに入ったまま回すと、ねじ山をいためるおそれがあります。セイコーの取扱説明書でも、ねじロック式のりゅうずは、ねじを無理にしめるとねじ部をこわすおそれがあると注意しています。 - ペンチなどの工具でつかんで回す
リューズに傷がつくだけでなく、強い力がかかって部品を変形させるおそれがあります。 - 閉まらないまま水に触れさせる
ロレックスが防水性能を保証しているのは、リューズが十分にねじ込まれた位置0のときです。閉まらない間は、手洗い・雨・入浴・水仕事でも水がかからないようにしてください。 - 閉まらないまま洗う
ロレックスは、お手入れの前にリューズが最後までねじ込まれていることを確かめるよう案内しています。閉まらない時計は、水で洗わないでください。 - 自分で分解する
リューズやチューブを外すと、元に戻せなくなるおそれがあります。中の点検は専門の技術者に任せましょう。
閉まらないまま使ってよいか
閉まらないまま使うのはおすすめしません。ロレックスは、リューズが十分にねじ込まれた状態で防水性能を保証すると説明しているため、閉まらない状態では防水性が保てない可能性があります。
ロレックスのねじ込み式リューズには、取扱説明書で「トゥインロックリューズ(二重防水システム)」や「トリプロックリューズ(三重密閉構造の防水システム)」と紹介されている種類があります。
修理に出すときに伝えること
点検に出すときは、次のことを伝えると、修理店が原因を絞り込みやすくなります。
- 症状:空回りする/途中で引っかかる/根元まで入らない/ぐらつく、など
- いつから:時刻合わせの後から、など、気づいたきっかけ
- 落とした・ぶつけた心当たり:あれば、いつ・どのくらいの高さからか
- 水に触れたか:閉まらない状態で、水や汗に触れたかどうか
- 最後のオーバーホールの時期:分かる範囲で。保証書や修理の明細があれば用意する
修理の内容は、点検の結果、リューズやチューブの交換になることがあります。何をどこまで直すか、いくらかかるかは、時計を見てもらってからの見積もりで決まります。
よくある質問
Q. リューズが少し浮いていても大丈夫ですか?
A. 自分では判断しないでください。ロレックスが防水性能を保証しているのは、リューズが十分にねじ込まれた状態のときです。押し込みながら時計回りに回しても最後まで入らないなら、水に近づけずに点検に出しましょう。
Q. どのくらいの力で締めればいいですか?
A. ロレックスの取扱説明書は「押し込みながら、時計回りに最後までねじ込む」と案内していて、力の強さの目安は書かれていません(不明)。止まったところで回すのをやめ、それ以上は力を加えないでください。
Q. リューズの刻印で何が分かりますか?
A. リューズの刻印から、リューズの種類が分かることがあります。刻印の見方は、こちらの記事にまとめています。
→ ロレックスのリューズの刻印の意味
Q. 閉まらないまま水に触れてしまいました。どうすればいいですか?
A. 中に水が入ったかどうかは、外からは判断できません。ガラスの内側がくもるのは、時計の中に水が入ったサインのひとつです(セイコーの取扱説明書)。くもりが出ていなくても、閉まらない状態で水に触れたなら、早めに点検に出してください。
Q. オーバーホールと一緒に直したほうがいいですか?
A. どこまで直すかは、点検した修理店の判断と見積もりで決まります。最後のオーバーホールから長くたっている場合は、リューズの点検とあわせてオーバーホールの見積もりも頼んで、内容を比べてから決めるのもひとつの方法です。
閉まらない状態が続くなら、オーバーホールと合わせて点検を
押し込みながら回しても閉まらないなら、無理に使い続けず、点検に出しましょう。リューズが閉まらないままでは、防水性が保てない可能性があります。最後のオーバーホールから時間がたっているなら、リューズの点検とあわせてオーバーホールの見積もりを頼むと、時計の状態をまとめて見てもらえます。何をどこまで直すか、いくらかかるかは、見積もりで決まります。
| 順位 | 会社 | こんな方に |
|---|---|---|
| 1 | WATCH COMPANY | オーバーホールと合わせて見積もりを頼みたい方。ロレックスの自動巻き3針は2〜3週間が公式の目安(受付状況により延びることがある) |
| 2 | CIEN(シエン) | オーバーホールと合わせて、急がずに頼みたい方。現在は修理・オーバーホールに約6週間〜と公式で告知 |
| 3 | 時計修理工房なんぼや | Web(宅配)で見積もりを頼みたい方。見積もり提示の時点でキャンセルすれば、返送料は会社負担 |
| 4 | オロロジャイオ | オーバーホールを含む見積もりを頼む方。納期は自動巻きで5〜6週間前後 |
- WATCH COMPANY と CIEN は、修理代が1万円未満のときは、時計を返すときの送料が自己負担です。
- WATCH COMPANY・CIEN・時計修理工房なんぼや・オロロジャイオの4社とも、修理後の防水性能は保証していないと公式に書いています。オロロジャイオは、オーバーホール後の防水検査は10気圧までで、200m・300m防水の試験は行っていないと案内しています(2026年11月6日確認)。
リューズだけの修理で済むか分からないうちは、見積もり提示の時点でキャンセルすれば返送料が会社負担になる、時計修理工房なんぼやで見積もりを取る方法もあります。なお、なんぼやの修理保証(原則1年)は、オーバーホールを行った時計に付くと公式に書かれています。リューズの部品交換だけの場合に保証が付くかは、見積もりのときに確認してください。
(確認日:2026年11月6日。納期・保証の条件は各社の公式サイトで確認しました。変わることがあるため、申し込む前に各社の公式サイトでご確認ください)
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確認日:2026年11月5日。リューズの操作はロレックスの取扱説明書で確認しました。
